硫黄島からの手紙
硫黄島からの手紙の簡単なあらすじ
選挙区が悪化する太平洋戦争後期、本土防衛の盾となるため、小笠原諸島の硫黄島に栗林陸軍中将が配属された。栗林の提唱した持久戦は、5日で終わるとみなされた銭湯を実に36日も持ちこたえさせた。戦況は栗林ら司令部、加瀬亮や二宮和也演じる一兵卒らなど様々な立場の人間の視点から描かれていく。
硫黄島からの手紙をおすすめする理由
とにかく戦場描写がリアルでグロテスクです。人間が戦死するシーン、赤痢などがはやっている描写など、正直目をそむけたくなるほどリアルです。
実際の太平洋戦争を知る人間が減っていくなか、「永遠のゼロ」など『キレイすぎる戦争映画』ばかりがもてはやされている傾向があります。戦争を知る世代から戦争について聞かされて育った世代の人間からすると、そういった『キレイすぎる戦争映画』はリアリティに著しく乏しくて、戦争の真実を伝えるという点で物足りなさを感じてしまいます。本当の戦争というものは、グロテスクで、汚くて、目をそむけたくなるものじゃないのか?そういう意味で、戦争の最も暗い部分に目をそむけずに向き合っている作品だと思います。
タイトルにもなっている、硫黄島で兵士達がしたためた手紙が、最後にとても効果的に使われていて、印象的なラストです。
グレイテストショーマン
グレイテストショーマンの簡単なあらすじ
P・T・バーナムという仕立て屋の息子のストーリーとなります。家族を持ち、働いていたのですが会社が倒産します。そこで博物館を始めるのですが、チケットは売れません。そこでバーナムは大人だけどとても背が小さい人、背が高すぎる人、男のようにヒゲが生えた女性、全身刺青の男など様々な人を集めていき、サーカスを始めます。それが大ヒットし、大儲けします。その一方でこんなものはペテンで芸術ではないといった批判も受けます。
そんな中、バーナムは家族や仲間を置いてさらに事業を大きくするために借金をし全国へ公演しにいきます。そして、最終的に戻ってくるのですが、さらに事件が起きます。
グレイテストショーマンをおすすめする理由
実話が元になったこの映画を通し、幸せとは何かということを改めて考えることができるいいストーリーです。ほとんどのシーンが音楽、ダンス、ストーリーが一緒になり進んでいきます。
その中でもP・T・バーナムがフィリップ・カーライルに一緒にサーカスをしようとバーで誘うシーンがあります。そこでミュージカルのように歌いながらシーンが進むのですが、音楽のリズムと2人の動きがあったものはおしゃれでかっこよく非常に見応えがあります。また、フィリップ・カーライルの友情を大切にするシーンも最後にあり、お気に入りの登場人物です。
ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦
この洋画の簡単なあらすじ
第二次大戦中のナチスをテーマに描いた映画は多くありますが、今回紹介する「ハイドリヒを撃て」は最も凄惨な結果となったエンスラポイド作戦を元にした戦争サスペンス映画です。
1941年の冬、ナチス統治下のチェコに二人の軍人ヨゼフとヤンが潜入します。二人はイギリス政府とチェコ亡命政府が秘密裏に練り上げたハイドリヒ暗殺作戦という任務を担っていました。プラハの街に潜伏しながらハイドリヒの暗殺の機会を伺います。レジスタンスの協力もあり、二人はついにハイドリヒの殺害に成功します。任務もこれで終わりかと思われましたが、その後に二人とその協力者たちを待ち受けていたのは凄惨極まるナチスの報復でした。
この洋画をおすすめする理由
この映画は凄惨なシーンも多く、鑑賞するには少しの勇気が必要かもしれません。それでも映画終盤、レジスタンスたちが作戦実行後に身を隠していた教会での銃撃戦は圧巻です。捕まれば死ぬよりも何十倍も苦しい拷問が待ち受けていることは確実な中で、レジスタンスはナチス相手に戦い続けます。一人またひとりとナチスの銃弾に倒れるレジスタンスはそれでも、敵に捕まることより自ら死を選ぶのでした。これ以上逃げ場のない地下室で主人公たちは水攻めによりついに命を落とします。彼がそこまでして何を守ろうとしたのか、勝ち取ろうとしたのかを想像すると涙が止まりませんでした。