遠い空の向こうに
遠い空の向こうにの簡単なあらすじ
貧しい炭坑の町で暮らす主人公の青年ホーマーは、ある日授業でロケットに魅了され、「ロケットを打ち上げたい」」と仲間と共に企てる。しかし、ホーマーがクラス町は、炭坑員になった365日地中に潜り穴を掘り続けていずれ肺を病んで死ぬか、アメフトの選手を輩出する町でもあったのでスター選手になって栄光を手にするか、将来は二つに一つしかない貧しい町だったため、誰も夢や希望を抱くことなくホーマーのロケット打ち上げにも反対でした。さまざまな困難や衝突を乗り越えて、ロケットを作り、仲間と共に成長していくサクセスストーリー。
この作品をオススメする理由
最後ホーマーが打ち上げたロケットを町のみんなが見上げる様子に胸を打たれました。なぜならば、普段は下ばかり向いて夢や希望を抱くことなく、地中に潜って穴ばかり掘っていた人たちが顔をあげて、空を見上げて、ホーマーが飛ばしたロケットを見上げることで、全ての努力が報われたように感じたからです。今までロケットに見向きもしなかった人たちも、言いたいことがあっても虐げられてきた人もその瞬間はみんな一心にロケットを見つめ、それぞれの思いを馳せているようで、感慨深いものがありました。決められた運命に抗い最後に夢だった宇宙飛行士になったホーマーの描写は私に努力することの素晴らしさを改めて教えてくれました。
最強のふたり
最強のふたりの簡単なあらすじ
事故で全身麻痺となり、首から上しか動かず不自由な暮らしをしている超大富豪の男性が、介護人として雇ったのは、スラム街で暮らす問題のある黒人の若者でした。何から何まで違いすぎる2人ですが、ぶつかり合いながらも時間をともにするにつれ、認め合い、友情を育んでいきます。実話をもとにしたヒューマンストーリーです。
最強のふたりをおすすめする理由
重い障害のあるフィリップは、誰からも障害者扱いをされ、鬱々とした生活を送っていました。介護人の面接にきた黒人青年のドリスを思い付きで採用とします。貧しい環境で育ったドリスは乱暴で無知ですが、明るく感情表現が豊富で、何より自由です。
フィリップは自分を障害者扱いせず、対等な人間として接してくれるドリスに心を開いていきますが、ドリスのふるまいはなかなか容赦がありません。全身麻痺で車いすのフィリップ相手に、雪合戦をして雪玉を当てまくり、投げ返してこいよと大笑いしたり、車いすを改造して、高速の車いすでぶっ飛ばしたり、ちょっと悪ノリです。
そんな2人の掛け合いが、まあまあ酷いなと思いつつ、とてもハッピーな気持ちがこみあげてきます。そして最初はドリスに対して偏見を持っていた、フィリップの屋敷で働く人たちも、楽しそうな2人を見てドリスを認め始めていきます。彼らとのちょっとした会話も、日常的でほっこりしました。1番良かったのはエンドロールで流れるドリスとフィリップの実際の写真と現状です。この話が実話だということが1番良いところだと思います。
アメリカンスナイパー
アメリカンスナイパーの簡単なあらすじ
テキサス州生まれのクリス・カイルはある日、テレビを見ていました。テレビでは「ワールドトレードセンター」のツインタワーにジャンボジェットが突っ込んでいくシーンを見てクリス・カイルは「アメリカへのテロ事件だ」「これはアメリカに対する戦争行為」だと義憤にかられます。
その後、彼はアメリカ海軍特殊部隊に入隊しイラク派兵で戦争の厳しさ、そして結婚生活、そんな気持ちに揺れながら彼は毎日「アメリカの敵」を的にかけていくというストーリーです。
アメリカンスナイパーをおすすめする理由
アメリカンスナイパーで面白いなって思ったシーンは、アメリカ海軍特殊部隊シールズの訓練の厳しさです。私は原作も読んでいる為に、非常に訓練が大変だなって思いました。どこがすごいって横列に何十人も海岸に並ばされました。その横列に丸太を腹筋部分に乗せて、波が強い中に腹筋をします。そして身体中が砂と塩水だらけになります。ここまでしてシールズに入隊したいんだって意気込みを感じました。
また、アメリカの為に戦い、退役しても軍で戦った元兵士のためにボランティアをしながらも最終的には心がやられてしまった兵士にスナイパーの訓練中に撃ち殺されてしまうっというところは本当に涙が出ました。このシーンがお気に入りであり、悲しいシーンです。
シンドラーのリスト
シンドラーのリストの簡単なあらすじ
1939年ドイツ軍はポーランドに進行して占領します。ポーランドの都市クラクフはドイツに占領後、クラクフに住んでいたユダヤ人を強制的に、クラクフ・ゲットーに追放します。その頃のナチス党政権はユダヤ人をひどく嫌っており、人とは思えないようなことをして軽蔑し、ユダヤ人は辛い生活をせざるを得ない状況に追い込まれます。
丁度その頃一人の男が自分の私腹を肥やす魂胆を携えて、クラクフに到着します。その男の名はオスカー・シンドラー。彼は巧みな話術と社交性でss将校に取り入り、ユダヤ人を自分の工場の働き手として雇うことを提案して、成功します。彼はナチス党の党員だったので、難なく多くの人材を得ることで、事業を拡大させて大金持ちになっていきます。ですが、徐々に人材確保が難しくなっていきます。
新しく来たss将校がユダヤ人を強制して収容所に連れて行き、次々と殺戮していきます。シンドラーは初めは我関せずでいたのですが、働いていた人達が収容所に連れて行かれたことを知ると、今までのシンドラーとは思えないことをし始めます。それはユダヤ人を一人でも助けようと、私財を使ってまで助けようとします。シンドラーは泣きながら、「私にもう少しのお金が有れば助けられた人がいた」と悔しがってユダヤ人を逃がそうとします。
シンドラーのリストをおすすめする理由
初めのシンドラーはお金儲けの為に、雇っているだけに過ぎず、ユダヤ人とも仲良くしようともしませんでしたが、仕事を一緒に達成していく内に徐々に考え方変わっていき、人間らしい所が見えてくる場面は、涙を流して観てしまって感情移入して、ドイツ人だろうが良い人は絶対いると思わせることがあったことです。
最後に逃げ出すことが出来たユダヤ人の子孫達がシンドラーの墓に花を備えているシーンを観て「こんなに多く人が逃げ出せた」と思ってホッとした自分がいたので、映画内容としては辛い話ではありますが、多くの方々に観て欲しい作品です。
ブレイブハート
ブレイブハートの簡単なあらすじ
時は13世紀末。冷酷無慈悲なイングランド王の圧政により、家族を失い、故郷を追われるウィリアム・ウォレス少年。親戚の貴族に引き取られた彼はやがて成長し、故郷に戻ってきます。そこで幼馴染の女性と恋に落ちますが、そこには結婚した女性に対して、領主が初夜権を行使できるという悪習が…。それを怖れる二人は誰にも言わずに秘密の結婚をすることに。ところがそのことが領主に知るところとなり、彼女はイングランド兵に殺されてしまいます。
不条理を嘆くウィリアムはやがてスコットランド独立に向けて、怒れる英雄として立ち上がります。アカデミー作品賞を受賞した名作です。
ブレイブハートをおすすめする理由
この映画で一番の登場人物、それはやはりウィリアム・ウォレスです。彼を描くにあたって、おそらくこれが漠然とした異次元のヒーロー感が出てしまうと良くないと思うのですが、きちんと人間として描かれている所が素晴らしかったです。
友人がいて、恋もして、愛する人と共に静かに暮らしていきたいという願いの中には、恐怖心ももちろんあって……だけどそれでも立ち上がらざるを得なくなってしまう。やりたくなくてやってこなかったことを、怒りが彼にさせてしまったというか。そういった感情の描写が秀逸な作品だったと思います。
HACHI 約束の犬
HACHI 約束の犬の簡単なあらすじ
待ち合わせスポットとして有名な渋谷駅前にある「忠犬ハチ公像」のモデル犬ハチと大学教授との交流を描いた物語です。亡くなったご主人を10年も待ち続けた忠犬のエピソードは、日本では「ハチ公物語」として映画化されました。この「HACHI」はそのハチの物語をハリウッド版にリメイクされたお話です。元々は大正時代の出来事ですが、リメイクにあたり現代のアメリカ東海岸へと舞台を変えられています。
HACHI 約束の犬をおすすめする理由
ハチ公のエピソードとしては、亡くなったご主人の帰りを駅前で待ち続けることが有名だと思います。もちろんこの映画の中でもそのシーンは取り入れられています。結末を知っているため、余計に前半の飼い主とハチとの仲良し部分から涙を誘います。
しかし、私がこの映画を気に入っているのは、ご主人を亡くし残された奥さんがハチを飼いつづけることを嫌がり娘に預けてしまう点です。ハチを見ることでご主人が思い出され、亡くした悲しみが増すことがとても自然に胸に迫ります。
娘の家を逃げ出し、駅前で待ち続けるハチを街の人々が温かく見守り続け、最後には…大好きな飼い主と会うことが出来る。涙腺崩壊の最後は分かりきっているのですが、ハチと奥さん両方からのご主人への愛情がとてもステキに表現されていると思います。
スパルタカス
スパルタカスの簡単なあらすじ
「スパルタカス」は、共和制ローマ期に、ローマで実際に起きた第三次奴隷戦争(通称「スパルタカスの反乱」)を題材にした映画です。
ローマ帝国は剣闘士奴隷どうしを決闘させ、殺し合わせる事を見せ物にしていました。これに対し、剣闘士奴隷であるスパルタカスが反乱を起こします。反乱は飛び火し、反乱軍の規模は次第に拡大します。剣闘士の揃った反乱軍は強く、ローマ軍を相手に連戦連勝を重ねます。しかしクラッススに加えポンペイウスなどの師団までを相手にすることになったスパルタカス軍は最終的に捕えられ、生き残った反乱軍全員が街道沿いに磔の刑に処されます。
スパルタカスをおすすめする理由
スタンリー・キューブリック監督、カーク・ダグラス主演で制作された壮大なスペクタクル映画です。スパルタカスの反乱は世界史の教科書にも出てくる有名な話で、今日では正しい革命戦争と言われています。
奴隷たちを救い、勇敢に戦ったスパルタカス軍が最後に捉えられたシーンは感動的なシーンでした。ローマ帝国側はスパルタカスを差し出せば他の反乱軍の命は助けると宣言します。そこでスパルタカスは自ら名乗ろうとしますが、彼をかばうために他の剣闘士奴隷が「俺がスパルタカスだ」と叫びます。そして、奴隷たちは次々に「俺がスパルタカスだ」と名乗りはじめ、最後にはこの叫びがが斉唱となってこだましたのです。
THE ICEMAN 氷の処刑人
THE ICEMAN 氷の処刑人の簡単なあらすじ
1986年に逮捕されるまで、約20年間に100人以上を殺害した殺し屋リチャード・ククリンスキーが主人公の、実話に基づく物語です。殺し屋として雇い主から解雇されて収入が無くなったククリンスキーが徐々に狂気に駆られる物語でもあります。
一方、アイスマンは家族を大切にしており、その他にも「女子供は殺さない」というポリシーに忠実でした。殺人によって快楽を得る異常性ではなく、殺し屋の仕事を稼業と割り切りつつも一定の信念に基づくククリンスキーの描写こそがあらすじの1つとも言えるでしょう。
THE ICEMAN 氷の処刑人をおすすめする理由
ククリンスキーが「女子供は殺さない」という信念の下、17歳の少女を指して「顔を見られたから殺せ」という一緒に組んでいた殺し屋の命令を無視し、その殺し屋に対して発砲してまで殺させないようにしたシーンが気に入りました。ククリンスキーには自分の殺し屋としての看板を守るという職人気質のようなものがあった、と私には窺われました。
ここまで書けば分かりますが、お気に入りの登場人物は主人公のククリンスキーです。勿論殺人行為は人間界における重罪の極みですが、人間という存在は信念があるからこそ人間なのだということを、ククリンスキーは如実に語ってくれたのだという思いです。
戦場のピアニスト
戦場のピアニストの簡単なあらすじ
第2次世界大戦時、ナチス・ドイツに占領されたポーランドにいたユダヤ人ピアニストであるシュピルマンの実体験を映画化した作品です。
シュピルマンの家族はユダヤであったために、アウシュビッツ行きの列車に乗せられそうになります。その時、連行する係だった人の中にシュピルマンの友人がおり、シュピルマンひとりが連行される行列からはじき出されて助かります。強制労働所での肉体労働、そこから逃げ出しての逃避行。ユダヤ人をかくまってくれる仲間たちの家で、本棚の裏のわずかなスペースに何か月も住みます。密告からすんでのところで逃れ、廃墟と化した街の建物の屋根裏にもひそみます。こうした死と隣り合わせの生活の中、彼はあるドイツ軍将校に見つかってしまいます。
戦場のピアニストをおすすめする理由
この映画でもっとも息をのんだのは、ストーリーではなく、極限状況で続く逃避行でした。ナチス・ドイツの舞台が火炎放射器で焼き払っている様子が見える中、そのまま潜むか右へ逃げるか左へ逃げるか、この選択を誤った瞬間に死んでしまいます。こうしたギリギリの判断が続いていく戦争の極限状況に地獄絵図を見た思いでした。
唯一の救いは、ドイツ軍将校との出会いでした。シュピルマンを見つけた将校ホーゼンフェルトでしたが、ドイツの敗北を悟った彼は、ピアニストである彼を逃がします。ここに人道の何たるかを見る思いがしました。
天国はほんとうにある
天国はほんとうにあるの簡単なあらすじ
アメリカの田舎で牧師をしているテッドは、妻、娘、息子の4人と平穏に暮らしていました。
ある日、子供たちが体調を崩してしまいます。娘のキャシーはすぐに治りましたが、息子のコルトンの容態はどんどん悪化していきます。病院で診断を受け、急遽大手術をすることになりました。教会の信者たちが祈ってくれたおかげで手術は成功し、コルトンは順調に回復していきました。
そしてコルトンはある日、不思議な話を始めます。手術中、眠っている間に天国でイエスに会ったというのです。当時、コルトンと同じ体験をしたリトアニアに住む女の子が天国の絵を描いていることで話題になっていました。ニュースに映っていた女の子が書いた絵を見て「この人がイエスだよ」と言いました。
天国はほんとうにあるをおすすめする理由
ちょうど聖書を読み始めた時期で、所々に矛盾があることからイエスの存在を信じていませんでした。ですが、映画が進むにつれてコルトンの話が益々リアルになっていきました。若いころに戻っていたおじいちゃんに会ったという話を聞いて衝撃を受けました。よくお葬式で「人は天国に行くと一番楽しかった年に若返る」という話を聞いていたからです。
この映画を見て、イエスの存在を信じてみたくなりました。宗教的な映画ですが、映像が綺麗で誰が見ても感動すると思います。