遠い空の向こうに
遠い空の向こうにの簡単なあらすじ
1957年10月ソ連から打ち上げられた人類初の人工衛星が打ち上げられました。アメリカの小さな炭坑の町の高校生たち、特に主人公のホーマー・ヒッカムはそれに感動して、自分達でのロケット作りを始めます。資金や情報もないなかで、工夫や努力を持ってして、時にぶつかり合い、時に励まし合いながらロケット作りを続け、主人公達は成長していきます。最後には、そのロケットの成果が全米に認められ、ヒッカムは皆に称えられ、仲の悪かった父とも関係を修復します。
遠い空の向こうにをおすすめする理由
原作はなんとノンフィクションで、筆者本人による自伝的小説です。小説の方が勿論詳細な記述がありますが、映像化するにあたり、画面映えする、そしてストーリーの展開上重要なトピックを上手く抜き出し、描き出していると思います。映画を見て、その後小説を読むとより一層楽しめると思います。
主人公のホーマー・ヒッカムは純粋な好奇心から、努力をしていく様子は素直に応援したくなります。特に、最後に全米科学コンテストで賞を獲り、地元に凱旋して、父親と和解するシーンは特に感動的です。常に意見も合わず、ソリも合わなかった炭鉱マンの父と、多くの言葉を交わすでもなく、和解し、父と子の関係が信頼感に基づいたものになっていく様は、誰しも共感できるシーンだと思います。
スタンド・バイ・ミー
スタンド・バイ・ミーの簡単なあらすじ
森の奥に子供の死体があるという噂を耳にした少年4人組。彼らは死体探しの旅へと出掛けることを決意します。少年達のひと夏の冒険が幕を開けていきます。
スタンド・バイ・ミーをおすすめする理由
映画は少年達の熱い友情や冒険がまぶしく描かれているのに対し、小説は未知なる世界に憧れていた無邪気な少年達が死体という現実と対峙することによって、大人へと変化していく過程がどちらかというと淡々と描かれています。少年の心の機微を丁寧に描いている原作小説も素晴らしいですが、少年達の冒険をノスタルジックかつスリリングに描いた映画も秀悦だと思います。
好きなシーンは旅に出た四人が川の上に架かる線路を歩いて渡っているときに、運悪く列車がやってきてしまい、列車に追いかけられながら猛スピードで走るシーンがスリリングで疾走感に満ちていてお気に入りのシーンです。キャラクターはリバー・フェニックスが演じた少年クリスがお気に入りです。不良っぽさの中に、繊細でピュアな心を持った美しき少年の姿がいつまでも忘れられません。