ティファニーで朝食を
ティファニーで朝食をの簡単なあらすじ
自由奔放に日々を暮らしている若い女性ホリーはパーティ三昧でお金持ちとの結婚を目指しています。そんな彼女が住むアパートに引っ越してきた作家を自称する男ポールはふとしたことで彼女と親しくなっていきます。奔放でキュートな彼女に惹かれているポール、そしてホリーのほうも彼に惹かれていきます。ティファニーが象徴する富裕層への憧れを持つ彼女が真実の愛に目覚める物語です。
ティファニーで朝食ををおすすめする理由
原作は「冷血」などでも有名な作家カポーティの作品で、原作ではポールとホリーは結ばれることはありません。彼女はどこまでも奔放にどこかで楽しく(豪勢に)暮らして(旅して)いるというような暗示方をされて終わります。原作ではホリーは興味深い一人のキュートで愛すべき人柄の人物として描かれており、主人公とは程よい距離感を保っています。いわゆる興味深い対象として描かれていますが、映画では主人公とのラブストーリーになっていて、それがロマンチックで、多くの人が見やすい映画になって愛されているのだと思います。
お気に入りのシーンはやはりホリーを演じるヘップバーンがティファニーの前で食事をする有名なシーンです。また、ホリーが劇中、窓に腰かけてウクレレを弾きながら「ムーン・リバー」を歌うシーンは心にジーンときます。また、ラストの雨の中でポールと抱き合い、真実の愛を見つけるシーンが素敵ですね。
キャロル
キャロルの簡単なあらすじ
時は1952年で場所はニューヨーク、クリスマスのプレゼントを買う客で賑わう百貨店のおもちゃ売り場で働いていた若い女性、テレーズは上品で美しいキャロルという客に出会います。恋人がいながらも、夫と娘がいるキャロルに惹かれていくテレーズ。また、キャロルもそんなテレーズに心惹かれていきます。そして二人は自動車旅行へと旅立つのですが、キャロルの夫が雇った探偵に追いつかれ、二人が結ばれた音声テープの証拠をとられてしまいます。
愛しい娘のためにキャロルはテレーズと別れることを決意し、それをテレーズも受け入れますが…やはりテレーズを忘れることができなかったキャロルはテレーズに想いを伝えます。気持ちの整理がつかなかったテレーズも、自分の本当の想いに正直になり、キャロルの元へと向かいます。
キャロルをおすすめする理由
原作は「太陽がいっぱい(リプリー)」という映画で有名な作家、パトリシア・ハイスミスが書いており、映画では深く描かれなかったことや出てこなかった人物などがいて、また違った魅力があります。ですが、映画はほぼ忠実に原作のテーマを活かしているので違和感はなく、美しい映画に仕上がっていました。
主役のテレーズ、そして相手役のキャロルの二人がお気に入りです。二人ともとても美しく、二人が着ている服からもその時代の匂いや魅力が伝わってきます。ぴったりな配役には脱帽です。お気に入りのシーンは出会いのおもちゃ売り場で二人が出会い、なにかを感じ合う繊細な演技と、ラストシーンで二人が再び出会うシーンです。
マディソン郡の橋
マディソン郡の橋の簡単なあらすじ
アイオワ州マディソン群の片田舎。農場主の妻フランチェスカは、夫が幼い子供二人を連れて4日間遠方へ出掛け、一人で家の留守番をしていた時に、近くの屋根のある橋ローズマン・ブリッジを撮影に来て、道に迷ったカメラマンのロバートキンケイドに出会う。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカは彼と永遠に心に残る4日間を過ごす。
二人とも、お互いが同じ種類の孤独を抱えていることに気付き、お互いを知れば知るほど相手が自分達にとってどんなに大切な存在かを深く感じるようになる。しかしその4日間を胸に秘めたまま、フランチェスカは家族と人生を歩み、キンケイドは一人で旅続け、一生を終えていく。その4日間を胸に秘めたまま一生を終えてゆく。
マディソン郡の橋をおすすめする理由
映画と原作はほぼ同じです。しかし原作はまるで詩のような小説。美しく繊細な言葉で感情や情景を表現に触れることが出来ます。
中年の女性になって、体型も崩れたフランチェスカが、キンケイドと食事をするために白いワンピースを買い、それを着て彼を迎えるシーンがお気に入りです。フランチェスカを演じるメリルストリープが、初めてデートに行く少女のドキドキ感の様か感情をとても上手に演じています。