ロード・オブ・ザ・リング
ロード・オブ・ザ・リングの簡単なあらすじ
物語から遡った昔、サウロンという邪悪なものが世の中の全てを手に入れるために創り上げた指輪にまつわる物語です。その指輪を手に入れれば強大な力を得ることができるので、誰もが指輪を狙っていました。ですが、指輪は争いごとを好まない種族であるホビットの村に隠されていました。ですが、サウロンが復活を目論見、指輪を探し始めました。
ホビットの村にある指輪も安全ではなくなってきましたので、ホビットでは珍しい勇気と冒険心を持った主人公フロドが指輪を葬る旅に出ました。その道中、魔法使い、人間、エルフ、ドワーフと様々な人間が仲間になり、苦難を超えて、その指輪を葬るために自分たちの全てを捧げる冒険をします。
ロード・オブ・ザ・リングをおすすめする理由
この作品の原作である指輪物語は、1954年〜1955年に出版された超大作の長編小説になります。本当に長い作品ですので、映画で全てを再現するにはとても無理があります。ですので、映画ではその中をちょびっとずつつまみ食いしたような、いいとこ取りをしたような、かなり間引いた作品になっています。ですが、個人的には、その方が娯楽として楽しみやすく、とても良い映画に仕上がったと思っています。
ロード・オブ・ザ・リングでのお気に入りのシーンは、やはり魔法使い同士の戦いであったり、魔法使いガンダルフの全てを救う魔法の場面ですね。魔法はある意味反則のような技ですが、それが当たり前のことであった世界で、使用されているので、その空想的な世界がとても心を動かします。ですので、お気に入り人物もその魔法使いガンダルフになります。
ホビットの冒険
ホビットの冒険の簡単なあらすじ
ロード・オブ・ザ・リングの前日譚にあたる物語です。ロード・オブ・ザ・リングから引き続きピータージャクソンが監督しています。ロード・オブ・ザ・リングの主人公フロドの養父ビルボが主人公です。若き日のビルボが、魔法使いダンダルフやドワーフたちと竜からドワーフの国を奪還することを目的に冒険の旅に出る物語です。
ホビットの冒険をおすすめする理由
原作の小説では、派手な魔法シーンやアクションシーンは極力抑えられ、リアルで落ち着いたトーンで語られています。対して、映画版は映像的な見せ場を重視したのか、全体的に派手です。ロード・オブ・ザ・リングの延長で鑑賞すると子供向けという印象を受けると思います。原作も子供向けなのですが、上述のようにトーンが落ち着いているので大人でも楽しめます。対して映画版は人によっては安っぽく感じてしまうかもしれません。
加えて本作は三部作になっています。これは贔屓目にみても長すぎると思います。ロード・オブ・ザ・リングは原作が長大であり、三部作でも妥当ですし、むしろ上手くまとめてあるとすら思います。しかし今三部作は原作が対して長くないにも拘らず同じ程の分量があるのです。実際無駄なシーンが多いと思います。この辺りはおそらくピータージャクソンがより子供向けとしてよく言えば寛容に、悪く言えば緩く作った結果だと思います。年齢の低い方ならより楽しめるのかもしれません。
私の好きな登場人物はゴラムで、彼とビルボの謎掛けシーンが好きです。ゴラムのことはご存知でしょうか? ロード・オブ・ザ・リングで指輪を破壊する上でキーパーソンとなる人物です。今作では光も届かないような洞窟のずっと地下深くの地底湖でビルボと遭遇します。二人は、ゴラムが勝利すればビルボを食べてしまう、という条件でなぞなぞ対決をします。ビルボにとっては命掛けなわけです。互いになぞなぞを出し合い、答えられなかった方の負けです。
ロード・オブ・ザ・リングであらゆる災いの元となる力の指輪をビルボが手に入れたのもこの場所です。ここでのビルボのゴラムに対する態度が後に中つ国全体の運命を左右すると思うと非常に感慨深いシーンです。なぞなぞ対決の行方と二人の関係については是非ご自身の目でお確かめください。