あらすじを知っても見たくなる実話を元にした洋画10選~第2弾

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オールドルーキー

オールドルーキーの簡単なあらすじ

この映画は、海軍基地に所属する父に反対されながらも、野球への夢を諦めきれず、成人して地元の高校教師からメジャーリーガーとなったジムモリスの話です。

成長する過程において、父親の転勤の関係で落ち着いて野球に打ち込めず、野球への未練を抱えたまま、高校教師として生徒の野球の指導を続ける中で、年齢を重ねて衰えるはずの肩が強化される結果となり、以前所属したマイナーリーグのチームのトライアウトを受験し、合格します。そこから、メジャーリーガーへの昇格への苦悩と、最年長のルーキーとマウンドに立つ感動的なシーンへの物語が展開していきます。メジャーリーガーとしての登板試合終了後に、野球に関して反目していた親子関係が和解します。

オールドルーキーをおすすめする理由

野球選手として入団テストを受けるには、似合わない年齢での受験に周囲の侮蔑した視線に躊躇いながら、投げ込む姿と、メジャーリーガーとして初登板となるマウンドに高揚して向かう姿には感動しました。

主人公であるジムモリス役のデニス・クエイド、妻役のレイチェル・グリフィスのやりとりには、夫婦の機微が上手く表現されていて好きな役者さんたちになりました。しかも、劇中にジム・モリスが審判役で出演していることも、アメリカ的な演出を感じることができます。

五線譜のラブレター

五線譜のラブレターの簡単なあらすじ

ジャズの有名な作曲家であるコール・ポーターの人生を描いた映画です。ストーリーは、パリの社交界で評判であったリンダとコール・ポーターが知り合ってから添い遂げる話を軸に、コール・ポーターの書いた名曲を色々と挟み込んで展開します。

コール・ポーターがバイセクシャルであった事から、コールとリンダの関係は一筋縄ではいきません。またコール自身が、その事に悩み続けながら、音楽を書きつづけます。それでもコールを愛するリンダでしたが、肺気腫に体が蝕まれていたのでした。

五線譜のラブレターをおすすめする理由

音楽を軸に展開する映画でしたが、音楽に合わせて人が踊り出すミュージカル調でも、セリフ自体がメロディになっているオペラ調でもなく、弾き始めたピアノがそのまま音楽になっていったり、ナイトクラブでさりげなく流れていた音楽がそのまま主人公の心理をあらわす音楽になっていき、そのまま音楽になだれ混んでいく、といった感じで、映画と音楽が実にたくみに組み合わされて見事でした。

音楽でもっとも心に残ったシーンは、バイである事に苦悩しつつナイトクラブに向かう所で流れていた「ラブ・フォー・セール」です。映画として心に刺さったのは、作曲家として大成功を収め、普通の人がうらやむような人生を送ってきたコール・ポーターがさびしそうに人生を振り返る瞬間に、もっとも心を動かされました。

リリーのすべて

リリーのすべての簡単なあらすじ

リリーのすべては、はじめて性転換手術を受けたデンマーク出身の男性画家をモデルとした自伝的映画です。彼は既婚者であり、同じく画家の妻の絵のモデルを引き受けた際に女装をしたことをきっかけにして、本来の性にめざめます。理解者である妻を愛していながらも意中の男性と逢い引きを重ね、男性性と女性性の狭間で苦悩するなかで、しだいに女装をしてリリーとして生きる時間が増えて…。

リリーのすべてをおすすめする理由

主人公夫妻の部屋でのシーンが多いのですが、灰色の壁やシンプルな調度品が素敵なので見ごたえがあります。調べてみるとトム・フーパー監督が、デンマークを代表する画家、ヴィルヘルム・ハンマースホイの影響を受けて、室内の様相や光の加減、構図を彼の絵に寄せているそうです。色彩が美しいので、美術が好きな人にもおすすめしたい作品です。

また監督、出演者ともに大変豪華ですが、特に主演のエディ・レッドメインの女装と繊細な演技が見所です。これまでもホーキング博士やミュージカル映画レミゼラブルのマリウスなど、難しい役を演じ、評価を得ている彼ですが、リリーの役を経て、また一皮むけた印象を受けました。劇中で全裸をさらしていること、また序盤と終盤で明らかに体重の増減が見受けられることからも彼の本気と役者魂を感じます。素敵な俳優です。

アルカトラズからの脱出

アルカトラズからの脱出の簡単なあらすじ

1979年に公開されたクリントイーストウッドが主演の実在の刑務所で撮影も行われたというサスペンス映画です。

サンフランシスコ湾に浮かぶ凶悪犯ばかりを収監している刑務所アルカトラズ。流れの激しい海の孤島からはただの一人も脱獄した者はいなかった。そんな中、頭の切れる囚人フランクモリスは脱獄の方法を計画。古い通気口から外へ出られる事を発見します。フランクモリスは囚人仲間を誘って脱獄用の道具を揃え、遂には脱獄に成功します。4人の脱獄犯の内、一人は通気口から外へ出られずに失敗。残る3人は間に合わせで作ったビニールの筏に乗ってアメリカ本土へ。その後大規模な捜索が行われたが3人の行方は一向に解っていない。

アルカトラズからの脱出をおすすめする理由

若き日のクリントイーストウッドの代表作で、劇中で彼が演じているのが頭の切れる寡黙な囚人フランクモリス。彼が仲間を誘って難攻不落の刑務所アルカトラズから脱出するまでが描かれているわけなんですが、何度見ても全編通してハラハラさせられっぱなしの映画です。

脱獄のシミュレーションを繰り返すイーストウッド達。その間ベッドに寝かせているのはお手製のマネキンの頭。看守がフッとベッドに寝ているカモフラージュの為の首だけマネキンに手を伸ばす。絶体絶命か?と思われたら、『なんだよ?』と言って寝返りをうつイーストウッド。

間一髪難を逃れたりと、かなりドキドキの展開ばかりです。脱獄の方法にしても、実際に行われた手法かと思うとやはりリアリティが違いますし、ド派手な演出や不要な効果音なども無いのが逆に緊張感を煽ります。かなり古い映画ですが今見ても間違いなく面白い映画です。

ハドソン川の奇跡

ハドソン川の奇跡の簡単なあらすじ

この映画は、2009年に起きたUSエアウェイズ1549便のハドソン川への不時着事故を元にしたドキュメンタリー映画です。

トム・ハンクス演じるサレンバーガー機長が旅客機でマンハッタン上空を飛んでいた時のこと、鳥との衝突により突如エンジンに不具合が発生しました。もしも墜落すれば、乗客はもちろん、市民にも多大な被害が及ぶことは目に見えていましたが、次第に飛行機はコントロールを失って行きました。それでも機長は諦めず、決死の覚悟でハドソン川に機体を不時着させるという選択をしたのです。その結果、1人の犠牲者も出さないことに成功しました。

奇跡的な生還劇を果たしたおかげで一躍英雄となった彼ですがそれも束の間、事故原因を調査していた国家運輸安全委員会(NTSB)から、シミュレーションの結果、当時の状況的に付近の空港への着陸は可能であり、ハドソン川への着陸はリスクの大きい判断だったという指摘がなされたのです。機長は、長年の経験からいって当時の状況で空港への着陸は不可能であったと主張しましたが、NTSBによるシミュレーション結果を証拠に追い詰められていくのでした。

機長自身も自信を失いかけていましたが、藁にもすがる思いで、シミュレーションの様子を見せてもらうこととしました。その結果、シミュレーションはある重要な点を見落としていることに気づいたのです。

ハドソン川の奇跡をおすすめする理由

窮地に追い詰められた調査委員会で、機長の判断が誤っていたという指摘を、シミュレーションの欠点を見出して周囲の評価を覆していく様子は見ていて爽快です。また、機長の敵にあたる調査委員の1人が最後に「我々が見落としていたのは、あなたという「X」の存在です。計算上では不可能だったはずの不時着水をあなたという「X」が可能にしたのです。」という惜しみない賞賛を機長に送る場面は思わず目頭が熱くなります。

アンストッパブル

アンストッパブルの簡単なあらすじ

運転手のミスによりブレーキをかけ忘れた最新式貨物列車の777号が、無人でかってに走り出してしまいます。近くを走っていた主人公たちはその列車を止める為に乗車しているディーゼル機関車で追います。777号には燃料と危険化学薬品が大量に貨物として搭載されており、このままでは住宅街で脱線する恐れがあります。脱線による周囲への影響による賠償責任を重く見た鉄道会社は脱線を試みようとします。

アンストッパブルをおすすめする理由

この映画の見所は暴走している777号の電車にブレーキをかけに行くことです。電車は無人で走っており、ディーゼルですので日本の鉄道のように運転手が席から離れると操作できなくなるというシステムではありません。つまり、すべて人が管理運用しているのです。ですので電車を止めるためには電車に追いつき電車に飛び乗りブレーキを掛けにいきます。

ブレーキを掛けに行く際に自分が乗っている電車を連結しブレーキを掛け777号を減速させようと試みるシーンも見物に感じます。デンゼルワシントンが演じるプロの定年間じかの運転手の役も、年季の入った熟練の運転手としての演技がうまいように感じました。この映画はアクションシーンはありませんが、暴走する電車を止める為に皆が努力している雰囲気を感じることができ、映画はアクションが無くても十分に楽しめる事を再実感しました。

幸せのちから

幸せのちからの簡単なあらすじ

医療スキャナーの営業で一儲けを狙ってたクリス・ガードナー。しかし、そのセールスは大失敗で家族はどん底生活を強いられることに。妻も家を出ていってしまいます。しかし、証券会社のインターンに応募します。正式採用される保証もない狭き門な上に、その期間中は無給という条件の中でも、愛する息子を守るためにクリスは貧困からの脱出をかけて戦い続ける。

実在の実業家クリス・ガードナーの半生を綴った映画で、どんな境遇に遭っても諦めないクリスの姿から力をもらえる作品です。

幸せのちからをおすすめする理由

主演のウィル・スミスが息子ジェイデン・スミスと共演した最初の作品として知られています。だからでしょうか?映画全編通してウィル・スミスの愛情がとても伝わってくるんです。当時大人気だったルービックキューブを解いて、顔を覚えてもらっていったり、顧客リストを逆から電話をかけ続け大物投資家に気に入られたりと、少しずつ少しずつ成功に向かっていく様子。また、家を追い出され協会の避難所の列にならぶも受け入れて守らずに、駅のトイレで息子と一夜を明かすシーンや、タクシーの料金が支払えずに追いかけられながらも必至に逃げるシーン(やってはいけない事ですが。。。)が印象に残っています。

盗まれてしまったスキャナーを取り戻して、売ることに成功した時、クリスの気持ちを考えると涙が自然と溢れてきてしまうんです。ウィル・スミス自体の鬼気迫る演技も見逃せないポイントです。数多くの大作に主演しているウィル・スミスですが、このテのヒューマンドラマ系の映画は珍しいと思います。しかし、あの迫真の演技を見ると、本当にウィル・スミスという俳優さんの素晴らしさが画面を通して溢れ出てくるのがわかると思います。

アイ・トーニャ 史上最大のスキャンダル

この洋画の簡単なあらすじ

90年代前半までアメリカのトップを争っていた元フィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングの実話に基づいたこの映画は、トーニャの生い立ちと経験した二度のオリンピックの時期、またそのオリンピック前後にあった同じアメリカのフィギュアスケート選手のナンシー・ケリガン選手とのスキャンダルや判決について描いたものです。

本人の取材に基づいて製作された映画です。現在は40代後半のトーニャはアメリカで初のトリプルアクセルを試合で成功させた女子選手でした。貧しい恵まれない生い立ちで、自分はやっていないと主張している犯罪でスケート連盟から追放という彼女にとっては最大の罰を与えられてしまい、人生が台無しにされてしまった女性です。

この洋画をおすすめする理由

お気に入りのシーンは何と言ってもトーニャのスケート靴の紐がおかしくなってトーニャが試合中にジャッジの前に行って泣きながらスケート靴の紐の状態を見せに行ったときのシーンです。好き、というよりは昔の映像がユーチューブにアップされており、90年代のアメリカをオンタイムで生きていた人は誰もが知っている有名なシーンなのでそれがそのまま女優によって同じ衣装と髪型、同じ表情で再現されているのを今見ることができるのは衝撃的で説明のしようがない何かを感じることができるものです。もちろん知らない人にとってはそうでないのかもしれませんが。

フォックスキャッチャー

フォックスキャッチャーの簡単なあらすじ

マークはレスリングでオリンピックの金メダリストになることができました。しかし、そういった実績にもかかわらず私生活はパッとしません。そんな時に自分のチームに入らないかという大富豪のジョンからの誘いを受ける。そして、同じくオリンピックの金メダリストである兄デイブもそのチームに参加することになる。

フォックスキャッチャーをおすすめする理由

この映画の見所は大富豪のジョンの異常性です。その異常性が滑稽で笑ってしまえるのです。しかし、その異常さにはどうしようもないくらいの悲しさが含まれていて、その後に起こる悲劇につながっていく不穏さを含んでいるのです。

自分の母親にいいところを見せようと、自分のレスリングチームを指導することろをアピールします。しかし、指導している相手は一流の選手。自分はレスリングにおいては一流ではない。そのことは母親も選手も、そして自分自身が一番理解していることなのです。こんなにも悲しいことはないでしょう。このシーンは一見コメディーのようにも見えます。正直笑えます。しかし、ジョンのどうしようもない悲しさややるせなさも伝わってきてしまうのです。

自分自身を賞賛するビデオの作成シーンなどもかなり面白いです。のちに待っている悲劇に繋がる喜劇。これほど悲しいことはありません。

モンスター

モンスターの簡単なあらすじ

アイリーンは娼婦として自身の身体を売って日々の生活を送っていました。そんな生活に疲れ果て、人生を終わりにしようと思いながらある飲み屋に立ち寄るのです。そこで出会ったのがセルビーでした。

セルビーは同性愛者で、両親から同性愛の治療を勧められていたところでした。お互いに社会での居づらさを感じていたので、すぐに惹かれ合うことになるのです。二人は一緒に暮らすことになり、アイリーンは生活費を稼ぐために再び娼婦として男からお金をもらうようになるのです。しかしその時に事件が起こりました。娼婦として仕事をしていた時に男からの暴力によって襲われそうになり、男を銃で殺してしまうのです。そのことをセルビーに伝えることができないまま、アイリーンは娼婦の仕事をする度に男を殺して金を奪っていました。

生活費がなくなるにつれ二人の間で喧嘩が増え上手くいかなくなりました。二人は警察に指名手配され、追われる身となったのです。セルビーは自身の身を守るためにアイリーンを警察に売ってしまいます。アイリーンは連続殺人犯として捕まってしまうのです。

モンスターをおすすめする理由

アイリーンを演じているシャーリーズ・セロンの姿が、本物のアイリーンにそっくりで驚きました。身体のたるみや態度などは殺人犯そのもので迫力がありました。

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